防ごう!高齢者の家庭内事故②


(一社)終活協議会お片付け資料写真
(一社)終活協議会HP「お片付け」資料より

 

左図は(一社)終活協議会HP内にある資料(お片付けPPT)です。

 高齢者の家庭内事故についての情報第2弾は、独立行政法人「国民生活センター」のプレスリリースを参考とします。

それによると高齢者のケガで多いのは、打撲傷・挫傷、刺傷、切り傷、骨折、やけど。特に骨折は20歳以上65歳未満の件数の2倍以上。事故のきっかけは転倒と転落によるものが6割近くあり、年齢が上がるにつれて多くなっています。

 

 


階段からの転落には気を付けたいもの。ケガの原因となった場所として最も多いのは階段。それも、モノを持って降りるときが危ない。階段にモノが置かれていれば、なお拙い!段がわかりにくい場合は色を変えたテープを貼ることで解決できそうです。

手摺がないのも問題。設置するなら両側に。階段の形状、勾配、階段幅にもよりますが、踊り場が欲しいところです。天井から下がっている電気は自分の影が邪魔になる。明るくするなら足元灯が便利でしょう。



 一方、高齢者の死亡の原因として一番多いのはナント火傷。熱いお湯の入った浴槽に転落、そして火災による焼死です。何はともあれ火を出さないことが一番ですが、それでも暖房機や調理機器の不備で火が出てしまった場合を考えてみましょう。袖や裾が広がった衣類は火がついても気付きにくいので、高齢になったら、火が燃え広がりにくい防炎性のパジャマ、エプロンなどを普段から利用するようにすれば効果的です。さて、火が出たら消火器を使ってまずは消す。状況によってはムリに消そうとしない。

 一にも二にも逃げること。命より大事なものはありません。家から出てしまうことが命を守ることになります。寝室が二階にある場合は一番怖い。「逃げ遅れ」になる可能性もある。階段が煙突の役目をはたしてしまうのだそうです。昔は何処の家にもあった勝手口が無くなった、つまり逃げ道が無くなった、助けてくれる家族もいなくなった。遠い親戚より近くの他人なのです。日頃からの近所付き合いを大切にしていきたいものですね。