髙橋幸一氏(前札幌消費者協会 会長)


2018年12月に亡くなられた。定年で札幌簡易裁判所の所長を退かれた後、(公社)札幌消費者協会理事として活躍され、会長も務められた。さすがは元裁判官。理事会で異なる意見を巧妙にまとめていく姿は、颯爽たるものだった。今回、掲載するのは2012年1月に北星学園大学で講演されたもの。学生たちの評判は上々だった。講演をお聴きしながら、私もこのように生きなければと若くもないのに若者と一緒になって心に誓った日が、つい昨日のことのように思い出される。もう帰らない。ふと思う。遺言だったのか…。


あなたは これからの23880日を どのように生きるつもりですか??!!


 Ⅰ 日本人の平均寿命(2011年) 



Ⅱ あなたは,あと 何日生きられるのか? (平均余命)

 昭和34年(1959年)3月,大学卒業時の担任教授の言葉

   「諸君の将来は,うまくいっても20000日に過ぎない。どの一日も同じ日はない。」

             ※当時の平均寿命は,女性70.19歳, 男性65.32歳


Ⅲ 組織人の世界

 ○会議,セミナー,研究会,研修会,カンファレンス,勉強会・・・。

 ○主催者,司会者,議長は,

   必ず,『何か意見はありませんか?』と問います。

 ○尋ねられた参加者側(あなた)はどうします?


 ・提案,発表を『成る程』と聴いたあなたは「特に意見はないな」と考えます。

 ・『変だな』,『よく分からないな』と思った人は,「よく分からないし意見など言えないな」と考えます。

・意見は,自然に湧き出てくるものではないのです。

○結局,どこからも「声」はでません。

○最後に主催者,司会者,議長は,

    ・『御意見も無いようですので,提案の方向で進めることに致します。』と締め括ります。

 

    ・あなたは,意味もなく時計を見,周りを伺い,何ということもなくウナズクのです。


Ⅳ 「喧嘩過ぎての向こう鉢巻」・・・(事が収まってから威勢がよくなる)

 あなたはウナヅイタのに・・・

  ○決まったことに,後で,陰でブツブツ文句を言う。

  ○組織として,構成員の協力態勢が構築されていないから,結果は・・・

  ○組織の一員であること,決定される際に何となくウナズイタことを忘れて,非難を浴びせる。   

  ・・・本当は反対だったんだ・・・

 

                      ・・・だからマズイと思っていたんだ・・・


Ⅴ 意見は創るものです。まず,どのようにして意見をつくるか?,です。

 ◎第1段階

      同意しない,曖昧に頷かないことです。  

  とにかく,手を挙げる(見つけて貰える程度でよいから)


 ◎第2段階(カドをたてたくないとき)

  「どうも無条件に賛成とは,ならないのですが・・・」

  「なにかシックリこないのですが・・・」

 「どこかが変だな,とおもうのですが・・・」などと冷静に,穏やかに発言する。

 これでも,充分「賛成ではないという意思」は伝わるのです。

「あなたの意見は?」,とか,「どこがおかしいのですか?」と反論されても,心配は要りません。

「はっきりとは言えないのですが,どうも・・・」,「具体的な意見としてはまとまっていないのですが・・・」と不安げに応

 えておけばよいのです。まず,声を出す勇気です。

 この段階で,「私も,なんだかおかしいな,と思うのですが」,とか「そうだ!」という声が出れば大成功です。

 出るのです。すると,反対意見も出てきますし,修正案も生まれるのです。誰が最初に反対意見を述べたのかなどということ

 は分からなくなります。


◎第3段階(カドが立ってもかまわないとき)

    これは簡単。大きな声で「反対」を叫ぶだけでよいのです。勇気だけを持ち合わせていればよいのです。

「そうだ! そうだ!」 と混乱に陥れればよいのです。

具体的な意見を求められても「とにかく反対です。」と押し切ることです。

提案は潰れます。少なくとも,結論は後日,ということになります。


Ⅵ これからの,23880日を頷き合いの,いい加減な日々にしてしまうのですか。

  ○ウナズキ合いの20年を捨てよう!

  ○小学校での学級会,ホームルーム,中・高校での生徒会では?

 ○大学に入っても変化した?

 ○このまま社会に出てどうなる。

 

    「人は,所詮は死ぬのだから,死ぬまでどう生きるか,いかに生きるかが問題だ。」     

     善く=正しく=美しく                 ソクラテス(B.C.470399