さすがに気が引けて、マスクに眼鏡、サングラス、そして帽子を目深にかぶった怪しげなバーさんが1人。小銭を持ってコンビニへ向かう。新聞広告で見た「週刊ポスト」が欲しいのだ。朝の散歩時に家人と立ち寄ったコンビニでは、「週刊現代」は買えたけど、ポストは売り切れていた。帰宅後、改めて別のコンビニへと向かった次第。今度は一人だ。気恥ずかしさはあるが今週中に買っておかねばならないのだ。来週では手に入りにくくなる。なんたって相手は週刊誌なのだから。
なんでそんなに欲しいのか?実は、11月までに3件の終活講座を抱えている。講座に少しでも係わる新情報があるのなら私も人の子。媒体が何であれ目にしておきたい。いつも思うことだが、週刊誌情報は貴重なもの。広い世間を股にかけ、プロとして競争社会で生きぬく現役記者が集めてくる生々しい情報の塊なのだ。
それに比べたら、国の片隅の、そのまた町の片隅で生きる明日をしれぬバーサンの知識や体験などは、本来、披露するのもお恥ずかしい代物なのだ。情報格差も甚だしいといわねばなるまい。しかも、書かれている文章たるや、さすがプロの筆力。整理されていてムダがない。わかりやすいこと、この上なし。バーサン読み手は、高貴なるプロ記事の前に頭を垂れてひれ伏すばかりだ。とはいえ、これは終活記事に限ったこと。その他の記事にも「さようですか。そうですか」と諸手を挙げているわけではないことも申し添えておきますね。