さようなら!懐かしのJR根室線


無料イラストからの写真
無料イラストから

10年前だろうか?それとも、もっと前だったか?仕事でJR根室本線に初めて乗った時のこと。行先は「幾寅」。「次はイクトラ」と車内放送があったので降りた。しかし、ホームのあちこちに「てんまい」という文字が!この駅は「てんまい」なのか?まずい、間違って降りてしまったのか?私は慌てて、走り出そうとする電車に駆け寄り、「ここはイクトラではないのですか?」と尋ねた。すると運転士さんは、「イクトラですよ」と答えてくれた。高倉健さんの「鉄道員(ぽっぽや)」の映画の撮影現場となったため、当時のまま、残されているという。駅の傍には映画の記念館もあった。 その駅があったJR根室線が331日、最後の運行を終えた。寂しい。



陸別駅にまだあるというメーテル車両の写真
陸別駅にまだあるというメーテル車両

2006年には、十勝の池田駅から北見駅まで走っていた「ふるさと銀河線」も廃止された。これも仕事で3度乗ったことがある。緑の森の中を赤い電車がコトコト走る姿は、まるで絵本の一頁のようだった。「銀河鉄道999」のメーテルが車体に描かれていたこともある。沿線の駅舎は、おとぎの国から抜け出してきた小さなお城のようだった。あの可愛らしい電車と駅舎がもう見られなくなる。乗ることも二度とない。残念でたまらなかった。多くの高校生たちもこの電車に乗っていた。通学はバスに代わったのだろう。廃止を惜しむ声は多かったが、届かなかった。交通便の良くない土地に人々は住まなくなり、更に過疎化は進んでいく。(写真は無料イラスト利用)