真由美のブログ2


行政書士今井真由美の写真
行政書士今井真由美

行政書士 今井真由美と申します。いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。

不定期ではありますが、人生における様々な出来事・環境の変化などから「終活」と向き合うとは何か?をお伝えしております。

前回のコラムでは、「終活」の準備について、安心してお願いできる人の存在と「信頼関係」であって、「終活」をきっかけに限られた人生を共に歩み・生きる伴走者の存在がいることで心豊かな「終活」につながることをお伝えしました。 今回のコラムは、私が専門とする「ペット」と「終活」の関係性についてお伝えします。



⑦人生100年時代に贈る~「大切なペット」と共に暮らす「終活」とは?


国は、近時における社会の変化を踏まえ孤独・孤立対策として「孤独・孤立に悩む人を誰ひとり取り残さない社会」、 「相互に支え合い、人と人との「つながり」が生まれる社会」を目指すために、孤独・孤立対策推進法が施行されました。

(4月1日施行)


少子高齢化が加速する時代背景において、身近な存在である地域住民との関わり・繋がりが求められます。このことは、「ペット生活」にも通じることで、「ペット」を通じた「人」との関わり・繋がりが大切です。


私は、北海道を拠点に活動しているペットライフの向上に取り組む行政書士を中心とする多業種が集結した特定非営利活動法人ホッカイドウ・アニマル・ロー(呼称及び以下、「HALAW)の代表理事を務めています。 


HALAWは、本年7月6日をもちまして、皆さまのご愛顧を賜り、創立7周年を迎えます。この度、HALAW創立7周年記念セミナーを、札幌エルプラザで開催いたします。セミナーのテーマは、『住み慣れた地域でペットと共に暮らすために~「人」「ペット」「地域」の共生社会とは?~』です。

セミナーでは、2部構成でパネルディスカッションをお届けします。



今回のHALAW創立7周年記念セミナーは、シニアの孤立予防を目的として、身近な場所に、気軽にあいさつできる人をつくるために札幌市内でフリーペーパー地域サロン情報誌「ちさろ」を制作・発行している谷山 真佐枝氏 (ワーカーズ・コレクティブ プランズEPO 地域サロン情報誌「ちさろ」編集長)HALAW創立記念セミナー4回目のご登壇となるアニマル・セラピーという視点から、人と動物の双方の健康と福祉を目指し、動物の笑顔で人を笑顔にするご活動を真摯に取り組まれている今木康彦氏 (株式会社アニマルアシステッド代表取締役・獣医師/社会福祉士)を講師としてお招きします。



ペットと共に暮らすために・・・「人」と「人」との関わり方

ペットを通じた・・・「人」と「人」との繋がり方

について、「人」と「ペット」との関係・地域サロンから「人」と「人」との関係を通じて、ペットと共に住み慣れた地域で安心して生活を続けていくために大切なことは何か?について、飼い主さんをはじめ医療・介護従事者さん、地域活動に関心のある方、学生さん等々多くの皆さまにご参加していただきたい気持ちでいっぱいです。


今回のコラムのテーマである「大切なペット」と共に暮らす「終活」には、飼い主さんとペットに訪れる医療・介護・身体能力に応じた生活・生活に必要な情報と知識を備えることが大切です。備えに必要な一歩として「人」との関わりから始まり信頼関係が生まれることで、ペットと共に暮らす生活が豊かになります。人生100年時代を「大切なペット」と共に暮らす「終活」においても、「ペット」を通じた「人」との信頼関係が大切なことであると思っています。(2024年7月1日)

 


(8) 人生100年時代に贈る~「大切なペット」と共に暮らす「終活」とは?


前回のコラムでは、人生100年時代を「大切なペット」と共に暮らす「終活」について、「ペット」を通じた「地域との関わり」「人」との信頼関係が大切なことであることをお伝えしました。今回のコラムは、「終の棲家」をテーマにお話します。


先月「敬老の日」(9月16日)を迎え総務省統計局で発表した日本における65歳以上人口は3625万人と過去最多となり、また総人口に占める割合は29.3%と過去最高になりました。また、以前のコラムでもお伝えしましたが、来年は22025年問題」といわれる団塊世代(19471949年生まれ)が75歳以上の後期高齢者となることで超高齢社会を迎える年になります。



人生を終えるとき、どこで人生の幕を下ろすのか。。。

私の父は、6年前に「札幌の高齢者施設に入りたい。」と切り出しました。父の希望は、当時地元の特別養護老人ホームに入居している母と一緒に入居できる施設でした。

高齢者施設には様々な形態があり、サービスも異なります。また、ターミナルケア・看取りまで対応できる施設も限られています。

 

私の仕事は出張が多いため、父の希望に応じられる高齢者施設を探す労力を考えると自信がなかったため、介護施設に詳しい信頼ある方にご協力をいただきました。



父の希望通り母と一緒に入居できる新築の高齢者施設が見つかり、新ひだか町から札幌へ転居しました。

ただ、翌年に母が亡くなり、父と母との夫婦時間は短かったけれど、父が大好きな母にとっても、人生の幕を下ろすときに傍に父がいてくれて良かったと思っています。


ただ、父の言葉で一つ気になる言葉があります。

「長生きすればするほど、親しい人(地元)が先に亡くなって、生きることが寂しい。」と。

父はあまり人と関わることが苦手なタイプでもあり、また高齢者施設に入居して新しい人間関係を築き上げることが難しいようで、母が亡くなったときは部屋に閉じこもることがありました。 


「終の棲家」とは、住居に視点を置くことも大切ですが・・・

「終の棲家」の暮らしの中で、安心して人生を共有できる人がいることも、人生を豊かにする大切なことだと思っています。

                                                       (2024.9.30)