お経、戒名、昨今のネットによる僧侶手配サービス、コロナ禍での葬儀等多岐にわたり私たちが普段知っているようで、実は知らない内容を、お話しいただき、まさに目からうろこでした。特に戒名は、その作り方などにも言及され、かなり時間のかかる大変なお仕事であることがわかりました。戒名=高いもの、というイメージが払しょくされました。(棚川伊知郎)
札幌市東区で日蓮宗のお寺を作りました菅原義恵と申します。
7月13日。「後悔しない葬儀」についてお話させていただきました。以下は、その内容です。
最初に簡単なクイズから始めました。
1. お経を書いたのはお釈迦さま?
2. お経は故人の為に書かれている?
3. 戒名は必要ない?
4. お坊さんは肉魚を食べない?
1.は✖です。お経は最初、口伝で残されていましたが、時間と共に省略や勘違いが生じ、お弟子さん達がお釈迦さまの言葉を正確に後世
に残す為に集まり編さんしたものです。
2.も✖です。人生をより豊かに、苦しまずに生きていく為の智慧です。
3.は状況によります。お坊さんが葬儀にきてお経をあげる時は必要です。友人葬の様にお坊さんが来ない葬儀では必要ありません。
4.も✖です。お釈迦さまの時代と今は食べます。食べない時代はありました。
その後、1~4を補足し「僧侶手配サービス」や「葬儀社の選び方」を
話した後、「後悔しない葬儀」についてお話しました。
終活全般に言える事なのですが、「縁起が悪い」とか「残された人に任せる」と
普段話したがらない内容です。
ですが葬儀の90%以上を仏式で行う現状を見て、お寺やお坊さん、葬儀社さんと、前もって相談しておく事はとても大事なことです。
そして自分や大事な方の葬儀について話し合うならば、自分が健康で元気な内でないと出来ない事は当然でしょう。
「他人任せにしない」
「自分の亡くなった後の事を考える」
普段なかなか出来ない事を、前もって考える、行動する。これが「後悔しない葬儀」の近道だと思います。
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